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2016年8月11日 (木)

「足らず講釈♯57」〜Rewriting of "Tarazu-Kousyaku"#57

“Tarazu-Kousyaku”♯57】(Rewriting)

それでは、57番の目撃報告について講釈をいたしましょう。

 

「都内の某病院食堂にて、体の不自由な方優先席が空気椅子を強いられる席になっています。これは百足らず様の仕業でしょうか?」

 

ということですが、これは「何もない空間に図のように座れ」という意味ではありません。「このマークのある場所に座れ」というサインです。 実はこのサインは、一時期、リサイクル品として数多く出まわったものです。その出所は先ほどの「中了潤巾退」屋であります。

 

当時「中了潤巾退」屋では、お客様が殺到し、待合所を設ける必要がありました。そこで、お店ではこのサインを店内のあちこちに置いていました。順番を待つ客は、このサインと同じマークが描かれた場所に腰を下ろし、自分の順番を待ちました。

 

では、このマークは何処に描かれていたのでしょうか?実は、皆さまは既にそれを目撃しています。ここをご覧ください。ここに、このマークがあります。従いまして、順番待ちの人々が、この階段に腰掛けて待機していたのでした。

 

その後、このシステムは多くの公共的な施設でも採用されました。しかし、合理性を図るために、スタイルはアレンジされています。それは、人々がマークのある場所に出向いて座るものではありません。それは、このマークのある場所で暫く待っていると、係の人が、階段型の椅子を持ってくるというものです。

 

ですから、どうぞご心配なく。このマークのある場所では、数分間じっと待っていると、やがて快適な階段型の椅子が運ばれてくることでしょう。これも「中了潤巾退」の流行に便乗したスタイルの一つと云えます。

 

以上で、今回の講釈は終了です。

これにて退きます。 

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