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2017年1月24日 (火)

「足らず講釈♯127&138」〜Rewriting of "Tarazu-Kousyaku"#127&138"

ついに百足らず様最後の講釈になりました。複雑な言い回しが少なく、リライトした箇所がこれまでで最も少なかったのではないかと思います。その中でも、平沢さんの講釈には無かった「主語」(「百足らず様は・・」「トーマス・ガレン・ヒエロニムスは・・」等)を加えた部分が何箇所かあります。日本語の言い回しとしてはくどく感じますが、翻訳した時に「主語」が変わってしまい、誰の動作なのか混乱してしまうことがあるのでは、と思ったからです。

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Rewriting

足らず講釈です。

前回の講釈からだいぶ時間が経ってしまいました。しかし、ついに、足らず数が百に達しました。今回の講釈が最終回となります。百足らず様が成されたお仕事は多岐にわたります。そのため、全てについて講釈することができないのは残念です。物理的にも不可能であり、このあたりが潮時かもしれません。

 それではさっそく講釈に入りましょう。昨年9月に寄せられた、127138の目撃報告は、関連したものであります。したがいまして、2つの報告について、一緒に講釈することにしましょう。

 では、まず、目撃報告を見てみましょう。まずは127です。

「初夏の海辺にて、主が足りていない住宅を見つけました。日の昇る時間帯になってもそこに居るはずの主がいません。そのため、百足らず様が通ったあとではないかと疑わざるを得ません。講釈をお願いいたします。」

 そして138の目撃報告です。

「石でできた電子回路なのですが、真ん中が貫通して足らず状態になっているため、うまく機能しません。これは百足らず様が通り抜けた跡なのでしょうか?」

ということであります。

 

まずここで、重要な事実をお話しする必要があります。「亀」という生物はこの世に存在しません。皆さんが「亀」と呼んでいる生物は、アカズガイの殻をまとったイグアナヤドカリです。イグアナヤドカリというと、イグアナによく似たヤドカリという印象を受けます。まるでイグアナという生物が存在するかのようです。しかしこれは間違いです。実は、イグアナという生物も存在しないという事実を併せてお伝えする必要があります。

 それはイグアナという、名称の起源に遡れば自ずと分かることです。イグアナの発祥は日本の東北地方であります。昔、東北の漁村で、あるヤドカリが発見されました。それは、他のヤドカリが見向きもしないアカズガイの死骸だけを宿にするヤドカリです。そのヤドカリは、アカズガイの空洞を見ると、その穴に一目散に向かっていく性質をもっていました。そのために、「イクアナ」と名付けられました。

 それが現地の人々に「イグアナ」と発音されることから、「イグアナ」という名称が一般化したと言われております。したがいまして、みなさんが「イグアナ」と呼んでいる生物は、まだ宿を獲得していないイグアナヤドカリです。イグアナとはその略称にすぎません。

 ここでみなさんは、「いわゆるイグアナと呼ばれる宿無しと、アカズガイの宿をまとったイグアナヤドカリでは、しっぽの長さが違うではないか。やはりイグアナはイグアナ、亀は亀だ」とご指摘されるかもしれません。そのことについて簡単に説明しておきましょう。ご覧のように、アガズガイの殻の内部には、「環状尾掛骨(かんじょうびかこつ)」、通常、「尾かけわっぱ」と呼ばれる、リング状の骨が突き出ており、イグアナヤドカリは、自分の体をアカズガイの宿に固定するために、しっぽを尾かけわっぱに巻き付けているのです。そのためイグアナヤドカリは、しっぽが短く見えるのであります。

 127の目撃報告の写真は、主が去ったのではなく、これからやって来るのを待っている状態です。それは、非常に大きなアカズガイです。背中にVIPと刻まれているので、何か重要人物と関連しているのかもしれません。イグアナヤドカリについてはのちほどまたお話しします。ここで一旦、石でできた電子回路の話に移りましょう。

 これは基礎回路として機能しているもので、専門家の間では「亀」という符丁で呼ばれています。これは専門家の間違った知識から来ています。既にみなさんは、亀はイグアナヤドカリだということを学びました。したがって正しい符丁は「イグアナヤドカリ」にならなければなりません。

 実は、この回路の中心にある欠損部にはイグアナヤドカリがはめ込まれておりました。そのために「亀」と呼ばれていました。これは基礎回路だと申し上げましたが、さらに言うならば、地球の基礎回路であります。この装置は技術の進歩と共にすさまじい勢いで縮小されてきたものです。その起源に遡れば、それは想像を絶する大きさでした。では、その第1号機をご覧ください。

 この第1号機は、まだ電気が発見される前の時代のものです。まして情報技術が存在していないため、地球を支えるにはこれほど大きな装置にならざるを得なかったのです。その後、電気の発見により、地球を支える装置は大幅に縮小されました。

 さらに次の時代には、「地球を支えるためには巨大なイグアナヤドカリは必要なく、情報としてのイグアナヤドカリで十分である」という発見に至りました。そこで、目撃報告にあるような、小さな回路に集約されたのでありました。イグアナヤドカリはこの回路の中心に置かれました。そのイグアナヤドカリを情報として巨大化する回路によって、地球を支えることに成功したのであります。

それではなぜ中心のイグアナヤドカリは消えたにも関わらず、地球が宇宙の底に転落していないのでしょうか。この点についてお話しいたしましょう。

 百足らず様は、時代や国境を越えて、活躍されております。百足らず様は、必要に応じて別の人物になりすましておられます。トーマス・ガレン・ヒエロニムスは、百足らず様がなりすました人物の一人です。トーマス・ガレン・ヒエロニムスについてお話ししましょう。トーマス・ガレン・ヒエロニムスは、自ら発明した害虫駆除の装置を使い、遠隔地の害虫を駆除することに成功しました。ある時、彼は装置の電源を入れ忘れたまま、操作していました。しかし、それにも関わらず、遠隔地の害虫が駆除されているという事件が起こりました。

 この事件をきっかけに、彼は次々と装置から部品を外してゆきました。最終的には、彼は紙に描かれた回路だけで、同じ効果が得られるという結論に達しました。その後、「多くの人が、紙に描かれたヒエロニムスの回路図で害虫を駆除した」というエピソードがあります。これがその「ヒエロニムスの回路」です。

 さて、ある日、百足らず様は、石でできた電子回路の前を通りかかりました。そして百足らず様は、その中心に拘束されているイグアナヤドカリを不憫に思って解放してやりました。そして百足らず様は懐から紙を取り出しました。百足らず様はそこに地球を支える基礎回路をお描きになり、ふたたび懐に入れました。つまり、百足らず様は、地球の基礎回路をヒエロニムスの回路化して、それを懐の中にしまったのです。-

 百足らず様はイグアナヤドカリを解放した後、地球の基礎回路を紙にお描きになっていました。その数分間の間、基礎回路は完全に停止していた状態でした。しかし、それにも係らず、その数分間の間に、地球は宇宙の底に転落しませんでした。それはなぜでしょう?その答えは古い予言書の中にありました。

 さて、皆さんに憂慮すべき問題についてお話ししなければなりません。実は、百足らず様は、石でできた電子回路から、イグアナヤドカリを解放した後、行方不明なのです。ユーロでのお仕事を終え、イグアナヤドカリを解放した後の消息がつかめないのです。百足らず様はどこに行ったのでしょうか。

 ♪♪〜

あり得るなあ...


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今回参考にさせていただいたサイトです。

http://hirasawaslyrics.edoblog.net/hyaku-tarazu-sama/足らず講釈127-%20138

またこれまでのヒラサワファンによる多言語翻訳はこちらで見ることができます。まとめありがとうございます。

https://togetter.com/li/1037305

 

 

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