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2017年11月

2017年11月28日 (火)

"VicさんのSwitch On! Orchestra感想"日本語訳

海外から日本に留学している私の馬骨仲間のVic(ビクトリア)さんが、ご自身のブログにSwitch On Orchestraの感想を書いてくださいました。とても嬉しかったので日本語に訳してみました。

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Switch On! 2017(25/11/2017)

 

120名の音楽に情熱をもった熱心な馬の骨たちが集まったら何が起こるのか?その問いの答えはSwitch On! つまり2016年夏からスタートしたアマチュアオーケストラによる一連のコンサート。その名前は平沢進のアルバム”Switch On!Lotus”に由来するものですが、そのアルバム自身、ウェンディ・カルロスのアルバム” Switch On!Bach”に由来しています。

 

その最新(そして聞くところによると、それはおそらく最後の)公演”Switch On!2017”を観にいくということ、それは私が全行程あわせて荒川から埼玉県の所沢まで約1時間半、電車の旅をしなければならなかったということを意味していました。私は公演に間に合わせようと午前1130分に家を出ましたが、それは正しい決断になりました。なぜかというと私は乗る電車を間違えたからです・・・しかしそれはまた別の話です。90分後に私は見逃すはずのないコンサートホールに到着しました。私は何かAmp Café(注:高円寺にあるイベントスペース)のようなものを予想していましたが、そうではなく、そこは本物のオーケストラホールだったのです。

 

開場までだいたい1時間ほどあったので、私は周辺を散歩して時間を過ごしてからホールの前で待っていました。ちなみに、私は以前あんなにたくさんのベンチが一箇所にあるのを東京で見たことがありません。

 

時間が経って、たくさんのファンがどんどん会場に集まってきましたが、しばらくして先日の平沢さんのライブで知り合いになったひろさんを見つけました。彼はとても親切で、私が自分ではわからなかった座席の番号を教えてくれました。まもなくコンサートホールのドアが開き、私は他のお客さんについていき私の座席を見つけました。

 

午後3時になるとすぐに指揮者と奏者たちがステージに上ってきて観客に挨拶をし、最初の曲「山頂晴れて」の演奏を始めました。私が見たところ、情熱的なプロジェクトPassion Project)という表現が、このイベントを非常によく言い表していると思われました。演奏そのものが耳に喜びをもたらしただけではなく、オーケストラメンバーは現象の花の秘密にちなんだ小さい赤い花でドレスアップし、また救済の技法のジャケットのような幅広の赤い布をかけて楽器を演奏し、またはコーラス隊で歌っていました。琴の演奏者は千年女優の千代子と同じような着物を着ていました。

 

私は普段の平沢さんのライブでは聴くことができないサウンドトラックからの曲を聴きとても幸せでした。私は、還弦主義プロジェクトのような既に交響曲のように組み立てられた楽曲が中心になっていると思っており、かれらが例えば”Timelineの東のような曲をどのように扱うのか疑問をもっていましたが、どの曲もとても聴きやすく心地よかったので、そのような私の心配はまったく不要のものとなりました。

 

特筆すべきは、アンサンブルの中に並ぶ楽器群の中に、なじみのあるヴァイオリン、シロホン、ハープ、様々な打楽器、また1台か2台のピアノのほかに、タルボギター(平沢さんのトレードマークのギター)、三味線、琴、バグパイプ、そして様々なめったに見ることのない楽器たちが並んでいたことです。シロホン(私が推測するに)奏者は追う者の間に速いテンポで演奏し続けていて、私の目はあの速い動きについていくのが精一杯でした。

 

(私が座っていた座席からは楽器の違いを見分けるのが難しく、また私はこの分野にはあまり詳しくありません。そのため、もし私が間違えていたらどうぞ教えてください)

 

ステージ衣装の他にも、平沢さんへのオマージュとして、例えば三味線奏者は、平沢さんがパラレルコザックDVDでタルボで行ったようなアクションをしていました。シェブロン(それは私が最も好きな曲のひとつだったのでその曲を聴いてとてもエキサイトしました)では、奏者たちはふたつのハンドミキサーをマイクに近づけて機械音を出していました。指揮者の方はなにかアミーガについて話をしていましたが私は聞き取ることができませんでした。

 

終盤のハイライトでは、最初の会人が虫除けスプレーの入った箱をもってステージに登場したので、指揮者はノモノスとイミュームライブの時のようにそのスプレーを使ってハエ(奏者たちがまるで自分たちを守るかのように手を動かして当ててハエの音を出していました)を殺さなければならなくなりました。それからまた別の会人が登場し、ハンドマイクのレプリカの入った箱を持ってきました。そしてその小さい箱には曲名が書かれている別々の紙が入っていました。あるひとりのお客さんが現象の花の秘密を選び、その曲がアンコールとして演奏されました。そしてコンサートは最後の曲、バンディリア旅行団で終了しました。私は帰宅した時ヘトヘトでしたが、このユニークなコンサートを観にいけたことで幸せでした。私はこれが最後のコンサートにならないことを希望します。


 残念なことに、私はこのコンサートに参加していたpenpenさんと会うことができませんでしたが、12月のゆるガジではきっと会うことができる思っています。


 家に着いてから、私のホストマザーが私にどこまで出かけていたのか尋ねました。私が彼女に話をした時、私がコンサートを観るだめにそんなに遠くまで出かけていたことに対して彼女の顔に驚きが見られました。「所沢?あなたがそんなに遠くまで旅したのなら、そのヒラサワという人は、本当にあなたの視野を広げるにちがいない!」彼女はブロークンな英語でそう言いました。


Vicさんのオリジナルの記事です↓

https://thegirlclimbingthehologram.wordpress.com/2017/11/26/switch-on-2017-25-11-2017/ 

2017年11月26日 (日)

Switch On! orchestra"平沢進楽曲コンサート"に参加して〜

20171125日(土)所沢市民文化センターミューズアークホールにて、「平沢進楽曲コンサートSwitch On! Orchestra」が開催されました。私は「上領亘モデル」スティック持参で、パーカッションパートの一員として参加してきました。今回のライブコンセプトは、「平沢進の音の中へ」。コンサートホールをAmigaに見立てて奏者ひとりひとりが音を構成する音の一粒になるというもの。果たして自分が音の一粒になれたのか?冷静に考えると赤面ものでしたが、周りの素晴らしい打楽器奏者のメンバーの方々に助けていただき、なんとか無事に終わることができました。当日の演奏会のレポートはいろいろな方が書いていますので、以下、演奏者側からの個人的な感想を書き留めておきます。

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平沢さんの曲をファン仲間で構成するオーケストラで演奏したい・・という話を聞いたのは2年ほど前のことだった。絶対に参加したいと思ったが、試奏会の日にどうしても抜けられない仕事が入り、泣く泣く断念。しかしそのあとも、主催者やスタッフの方が丁寧にメールなどで応対してくださり、晴れて今回の演奏会のメンバーとして混ぜてもらうことができた。

 

今回のコンサートの正式エントリーは今年の4月。6月に、スタッフの耳コピーと編曲による楽譜が届いた。通常パーカッションは、ティンパニ、スネアドラム、シンバル・・・と、ひとつの曲に楽器がたくさんあるので、まず楽器分担から練習が始まる。本来ならメンバーが集まって相談をするところだが、なかなか全員集まれないために調整が続き、本格的に練習に参加できたのは第9曼荼羅ライブのあとだった。それからは遅れをとりかえすべく、練習録音を聴きながら自宅でエア合奏、週末の練習にできるだけ参加しようとがんばったのだが、なぜか週末にはいつも台風!台風!・・・ご自身のライブでもいつも嵐を呼んでしまうお方の楽曲コンサートとはいえ、なぜいつもこうなの?

 

しかし雲一転、コンサート当日は晴天!2日前にゲネプロ(当日のプログラムの流れで通す)は行っていたが、本当にメンバー全員が揃ったのは当日が最初で最後だったと思う。指揮の志村健一先生の熱くキビキビしたご指導が開演直前まで続き、最後のリハーサルが終わったのは午後218分だった。・・・えっ!もう客入れ12分前なんですけど!!あるメンバーの方が「本番前に緊張するヒマがなくていいわねー」と言っていたがその通りだったかも。

 

あっという間に本番開始。ステージにのぼり、ひと呼吸し客席を見る。これが現実なのかと不思議に感じるほど夢のような空間で、この場にいられることがただただ嬉しい。そして演奏が始まった。オケのメンバーがものすごい集中力で、会場に良い演奏を届けたいとがんばっているのが伝わる。2曲目の「山頂晴れて」で、打楽器群の後ろに位置したコーラス隊の歌声に包まれて幸せな気持ちになる。その後もどんどん曲が続き、客席では前のお客さんが歌を口ずさんでいるのが見える。喜んでもらえている・・!

 

打楽器は普段からいろいろと特殊楽器を扱うことが多いが、今回は特にバラエティに富んでいた。ちょっと楽しかったのは「CHEVRON」のウィ〜〜ン・・という音を担当したこと。「あの道具はなんだったの?工具ドリル?」というお客様の感想があったが、「Grinder1」「Grinder2」というれっきとしたパートできちんと楽譜もある。その例のブツの正体は・・・ハンドミキサー!!客席から遠目では見えなかったと思うが、シルバーのかっこいい作りで、スイッチは赤と黒。←これ、ステージ衣装とマッチしているではないか。ナイス。ちなみにこのハンドミキサー、練習時は「生クリーム」という愛称で通っていたが、できあがるクリームはやっぱり豆腐クリームかな。

 

このコンサートを通して、これまでの体験とはまた違う、ヒラサワ曲との濃い付き合い方をさせてもらった感じがする。楽譜を見て「ん?この曲にこんな音があったっけ?」と思いよくよく聴いてみると、これまで聞き逃していたかすかな音が聴こえる!耳コピの方々も素晴らしいが、おかげで平沢さんの曲の奥深さに触れることができた。全曲楽しかったが、個人的に大好きな「ハルディンホテル」が演奏できたというだけで、(今年は)もう思い残すことはない。

 今回のオケは、ヒラサワ曲のみの演奏、お客さんも「コアな方々」(志村先生の言)というものだったが、さらにスペシャルだったと思うのは、構成メンバーがカオスだったことだ。馬骨オンリーではなく、プロ、セミプロの方々もいて、平沢さんの音楽の認知度、リスナー歴、ファン度も様々で、中には今回の企画で初めて平沢さんの楽曲を知った方もいらした。あるトロンボーンのメンバーの方(非骨)に聞くと、「ナーシサス次元から来た人が吹いていていちばん楽しかった」とのこと。これまでもヒラサワ曲との出会いは様々だったが、「演奏して知った。好きになった」というパターンは初めてでは。コンサート後の打ち上げでは、志村先生がGN団に入団したとの報があり馬骨みんな大喜びだったし、ドラムの方(ベルセルクのサンダーシートを手作りしてしまうほど器用な方)が、平沢さんのレーザーハープを見て自分でも作ろうか考えていると仰っていた。今回のコンサートを通して、リスナーの間で平沢さんの音楽がどのような方向に進化発展していくのか?またまた楽しみー。

 

最後に。お越しいただいたお客様、喜んで聴いてくださって本当に励みになりました。志村先生はじめ諸先生方、温かいご指導ありがとうございます。運営スタッフの皆様方、仲間内だけの自己満足で終わらずに、お客様に楽しんでいただくことをとことん考え行動する姿に感動しました。そしてパーカッションパートの皆様方、その他すいっちょんに関わった皆様、とても刺激的で楽しく愛のある時間を過ごすことができました。本当におつかれ様でした。ありがとうございました。さて、果たして第2回は・・あるのかな?!

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補足:パンフレットに掲載されていない最後のアンコール曲は「バンディリア旅行団」。バンディリアとは「Band」と「Philia」をつなげた平沢さんの造語。バンドや音楽仲間、またそれ以上に広い「集合体」における信頼・親愛を表現していると思われる。

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